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食品の放射能測定を依頼の際に考慮することのメモ

個人で行う食品の放射能測定につきまして、調べています。
食品・食材を検査に出そうとお考えは多くいらっしゃると思いますので、情報を記します。

まず、重要な資料に
平成14年度に発表された「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」があります。
これは厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課の資料です。

現在でも効力のある資料です。
法人や研究所の測定で指針となる資料となっているようです。

測定に関しての検査方法などは「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」をお読みになれば、
解釈の助けになると思います。しかし専門的なところも多いです。
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食品の放射能測定を依頼する際に、「考慮する点」
1.使用する機器
2.検出される核種
3.測定にかける時間
4.検出限界値(測定をどこまで正確に測るか)
5.費用


1.使用する機器について
食品の放射能を測定する機器は大きく2種類あります。
「NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータ」…簡易測定方法。核種の判別が出来ない。
「ゲルマニウム半導体検出器」…精密測定方法。核種の判別ができる。
 
よって、「ゲルマニウム半導体検出器」を使って測定しているところにお願いした方を推奨します。

機器につきましては、真宗大谷派 常福寺さんのブログが大変わかりやすいので、ぜひお読みください。

2.検出される核種
ヨウ素131やセシウム134.137の結果のみ検査機関も多いのですが、
ストロンチウムなどの核種についてもわかる機関もあります。

3.測定にかける時間
無料で検査をしてくれるところもありますが、その場合の多くは結果がわかるのが時間がかかるようです。
最短で当日の検査報告(電話回答)のところもありました。

4.検出限界値
測定の精度です。
詳細にお調べになりたい場合は、ここの値を必ず調べる必要があります。

測定機関によって、限界値が違います。
精度の高いことを重要視されるならば、ここはきちんとお調べになったほうがいいと思います。
(個人的には、検出限界値が5~10ベクレル/kg程度の精密な測定が可能なところに依頼したいです。)

5.費用
無料から5万円くらいまで様々ですが、
精密検査(ゲルマニウム半導体検出器)で約2万前後が相場のように思います。

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次回の記事に、「放射能値測定機関のメモ(リンク集) 食品・土壌・水質・尿・母乳」があります。
少しでもご参考に慣れれば幸いです。
by emi_nakae | 2011-10-06 06:54 | 放射能から身を守る(食事編)