震災から1年。
一年前、東京は暖かな日でした。
ちょうど幼稚園の保護者会の時間で、園児は園庭で遊び、母親たちは教室で小さな椅子に座ってお話し合いをしていたのです。
そのとき地震がありました。
揺れたと思うと、どんどん揺れが強くなって地面が大きく揺れました。
先生や母親たちが一斉に外に出て『地震!』と言って園児たちを中央に集めました。
こどもと共に母親たちは輪になって、しゃがみました。
大きな声で掛け合いながら、窓ガラスの揺れ、音、長く続く揺れの中でこどもたちを守っていました。
誰も泣き出す子はいませんでした。
泣き出すことをさせないくらい大きな声で先生方が
『大丈夫、大丈夫』『ぜったい大丈夫、泣かない!』と途切れることなく繰り返していたのです。
この言葉は私たち母親を冷静にさせました。
まもなく私のワンセグで東北方面で大きな地震ということが分かりました。
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今、園児たちはみな月一度の避難訓練をとても真剣に取り組みます。
どこで遊んでいても、近くにいる先生の指示に従って、しゃがむ、だまる、外に出る。
出来ないことがあると、大きな声で『せんせい!わかりません!できません!』と叫びます。
その様子はこちらの胸が苦しくなるほどです。
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明日、私も皆さんと共に祈りたいと思います。
今生きているその意味をしっかりと見つめたいと思います。
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高野山真言宗で、鎮魂の祈りが執り行われます。
Ustreamで中継配信があります。
http://www.ustream.tv/channel/koyasan
ロゴの絵を描かせていただきました。