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できることから、はじめたい

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車座で話す機会を与えられて~自分の気持ちを伝えることを大切に。

ある会があって、皆で車座で話し合いました。

幼い子供をもつお母さんたちの集いでした。

議題は特に定めたわけではないのですが、「放射能によるこどもへの影響」に集約されました。

発言されるお母さんの中には涙声になる方もいて、
心の動揺、恐怖や怒りが共存しているのを感じました、すごく辛かったです。

恐怖は「放射能が生活環境にある中で子供を育てている」という現実に対して、
怒りは「自分自身が何も知らなかったこと、無防備であったこと」に対し、また、
「世間から自分の行動(放射能汚染に対して疑問視する行動、例えば「牛乳飲まない」「測定してくださいという発言」)を批判されていると感じること」に対してです。

さらに、
『主人との会話が放射能のことばかりになってしまい、いけないいけないと思うのですが・・・』という声はとても辛かったです。支え合う家族がこの問題で対立し合うのは・・・。

小さい子を育ていますと、外に出て誰かとおはなしをする機会が少なくなります。
ですから、なおのこと、
お母さんたちの大切な気持ちや考えがこころと身体に溜まっているのです。
問題が生命の問題であるだけに大切な気持ちや考えは複雑になっていると印象でした。

車座になりながら、集っているお母さんたちの生きる輝きが損なわれていると感じていました。

私はその話し合い中、ずっと考えていました。
どうしたら、立ち上がっていけるのか…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私にも発話が向けられて、考えも浮かばないままに話すことになりました。
といっても、自分の体験です。

「わたしも、わからないことだらけです。
ドキドキばっかりしているし、すごく悩んだり迷ったり、考えがまとまらなかったりしていました。

でも、あるとき、わからないけれど、自分の考えや希望を外に出すようにしました。
私はただの子育て中の母ですが、何もしていないと、震災前、事故前の状況にもどるだけになってしまうことを認めているのと同じと思って動いているのです。
ドキドキしながらです。

・・・・相手は行政だったり、団体(幼稚園)だったりしますが、自分自身の言葉で電話をして対話したり、直接お話したり、お手紙を送ったりしています。難しい言葉を使えません。

私が注意したのは電話を受ける側もきっとドキドキしているという気持ちと、相手は行政や団体ではなくて人だという気持ちを忘れないことです。

具体的には、本当に普通に「お忙しいところすみません・・・あの自分でも少し調べたのですが~についてはどのようにお考えかをお聞かせくださいますか?」っていうようにです。

・・・・結果的に話はできました。すぐその場で「では、あなたの要請を通しましょう」とはなりませんが。

話をしてみて、相手の見解や進捗状況や対応している人たちの忙しさや組織での位置関係などが想像できる気がします。相手の考え方に気づかされます。・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と、だからどうした、という話しかできなかったのです。
何の助けにもならない発言だなぁと我ながら、思い困っていました。

しかしながら、その後日、
その場にいらしたお母さんたちから「目からウロコでした。要請というと抗議!というイメージだったけれど、同じ人間なんだもんね、それなら私も普通にやってみる」と言う声をききました。
そして、少し元気になっている印象も受けました。

車座になって話す機会があったことと、
行動する機会を見つけられたことが立ち上がれる力になったようでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

私自身、『何かを思ったら、それを表現するいうことは、この時期とても大切』と自分に言い聞かせています。

要請や電話でなくてもいいのです、文章でも友人と話すでも、絵画でも音楽でも、踊りでも・・・・。
いい方向に向かえるように願いつつ・・・・。

今、すぐに決めないといけないこともあると思います。
要請や実行の速さが必要な議題もあります。なりふり構わずしなければならないこともあります。
署名活動も大切です。情報を集めることも大切です。
そして、こころとからだをケアすることも大切です。
自分自身を保ちながら自分の言葉で表現することが、ケアにつながると信じ、私自身取り組んでいます。
by emi_nakae | 2011-07-01 22:05 | アクション中